原真人(はら・まこと) 朝日新聞 編集委員
1988年に朝日新聞社に入社。経済部デスク、論説委員、書評委員、朝刊の当番編集長などを経て、現在は経済分野を担当する編集委員。経済面コラム「波聞風問」を執筆中。著書に『日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス』(朝日新書)、『経済ニュースの裏読み深読み』(朝日新聞出版)、共著に『失われた〈20年〉』(岩波書店)、「不安大国ニッポン」(朝日新聞出版)など。
安倍晋三首相は10月15日の臨時閣議で、来年10月に迫った消費税率10%への引き上げに備えて対策を加速させるよう指示した。この突然の指示は何を意味するものなのか。
額面通りに受け止めるなら、これで増税は確固とした政権の大方針になった、ということなのだろう。しかし、前言を翻して2回も消費増税を延期した「前科」のある安倍首相である。その言葉を簡単に信じることはできない。
もちろん方針通り増税は実施されるのかもしれない。日本の財政のために、国民生活の未来のために、私はそうあってほしいと思う。
しかし、その確率は小さいと私は考えている。日本経済が過熱気味なほど絶好調にでもならない限り、3回目の増税延期カードがいずれ切られるのではないか。
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原真人(はら・まこと) 朝日新聞 編集委員
1988年に朝日新聞社に入社。経済部デスク、論説委員、書評委員、朝刊の当番編集長などを経て、現在は経済分野を担当する編集委員。経済面コラム「波聞風問」を執筆中。著書に『日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス』(朝日新書)、『経済ニュースの裏読み深読み』(朝日新聞出版)、共著に『失われた〈20年〉』(岩波書店)、「不安大国ニッポン」(朝日新聞出版)など。
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